Archive for the ‘雑感’ Category
遺言書を書こうか悩まれている方へ

記事をご覧いただき、ありがとうございます。港区の司法書士の山田武史です。
ご家族が亡くなり、相続が発生した場合、遺言書がないと、相続人同士が遺産の分け方について話し合う必要があります。これを「遺産分割協議」といいます。
相続手続きでトラブルになるケースの多くは、この話し合いである遺産分割協議の場面です。
相続人同士の意見が合わず、故人が亡くなる前は家族同士、仲が良かってとしても相続をきっかけにトラブルになることがよくあります。
生前に遺言書を作成しておくことで、遺産の分け方についての話し合いが必要なくなり、相続手続きを円滑に進められるため、相続トラブルを予防する効果があります。
ただ、遺言書を作成したいと思っても、いつ作成すれば良いのか悩まれている方もいらっしゃるかと思います。
もっとも遺言書の作成には、具体的な時期やタイミングはありません。
ただ、あえて言うと、遺言書は作成する本人やご家族が「元気な内から早めに」、作成してください。
なぜかというと、遺言書の作成には判断能力が必要になります。認知症を発症したり、事故に遭って寝たきりの状態になってしまうと遺言書を作成することが出来なくなる可能性があります。
遺言書を作成しようか悩まれている方は、今が作成するタイミングだと思ってください。
また、ご自身は遺言書を作成すべきケースなのか悩まれている方は、下記のページをご参考にしてみてください。
参考ページ:遺⾔書を作成しなくてはいけない理由
遺言書の作成方法やどのような内容が良いのか悩まれている方は、お近くの司法書士や弁護士事務所にご相談してみてください。
弊社でも遺言内容のご相談から作成が完了するまでをサポートさせて頂いております。
お気軽にご相談頂ければと思います。
司法書士 山田武史
お問い合わせはこちらから(お問い合わせフォーム)
山田武史司法書士事務所
〒107-0062 東京都港区南青山二丁目2番15-1319号
TEL 03-6434-0717 FAX 03-6434-0727
初対面の印象
記事をご覧いただき、ありがとうございます。港区の司法書士山田武史です。
ご依頼頂く方の中でも初対面のお客様が僕の姿を見たときに、共通して仰るのが「お若いですね」です。
誤解して頂きたくないのが、僕自身は自分を若く見せようと思ったことはありません!!
人並の苦労はしているつもりですし、今は髪を染めてますが、白髪の量は半端ないです。(これも若く見せようと思っているのではなく、白髪が似合わないからです。)
恐らく「司法書士」と聞くと、威厳に満ちた先生というイメージを持たれる方が多いので、その反動で僕を見たときに若いという印象を持たれるのはではないでしょうか。(単に威厳がないだけかもしれませんが。。。。)
ただ、実際にご依頼頂くお客様は、僕よりも年長の方が多く、その意味では色々と話しやすいのか相談内容よりも雑談で盛り上がることが多いです。
僕は、お客様とのコミュニケーションを重要視しているので、雑談が多くなることは良いことだと思っています。
というのもどんな手続きであっても僕は相手方を「知る」ことが大切だと思っています。
特に、家族信託や遺言書の作成などは、お客様が求めていることを正確に聞き出す必要があり、雑談を交えながら、できるだけお互いに話しやすい関係性や環境を作ることが重要だからです。
これまでの人生で司法書士と関りがなかった方にとっては、士業と聞くと敷居が高いと思われがちですが、弊社に対しては、気にせず遠慮なくお問い合わせを頂ければと思います。
司法書士山田武史
令和5年度の司法書士本試験直前!!
題名のとおり、令和5年度の司法書士試験が7月2日(日)に行われます。
先日、YouTubeを見ていたところ某資格予備校の講師の方たちが試験直前の座談会をしていました。(中身は見ていません。)(興味がなかったわけではなく、僕が予備校に通っていた時代の先生がいなかったので、、、)
本試験まで後2日に迫った今、受験生は、緊張や不安を抱えて過ごしている方が多いのではないでしょうか。
過去にも僕の受験生時代の話をしましたが、今回は、本試験前日までに僕がどう過ごしたのかについて簡単に話そうと思います。
試験日の2日前までは、これまでどおり試験勉強をしていましたが、本試験前日は「あえて」何もしませんでした。
もっというと、好きな映画を見たり、テレビゲームをしたりなど、好きなことをして、試験勉強自体は、一切手を付けませんでした。
というのも2回目の本試験を受験したときは、直前まで勉強しており、そのせいで変に力みが出てしまい、大きな失敗をしたからです。
また、前日までガッツリ勉強をしてしまうと頭が冴えてしまい中々寝付けないこともあります。
前日に何もせずとも本試験を無事に合格しているので結果として良かったですが、何が良かったか今思い返すと、リラックスして本試験に臨めたからだと思います。
この過ごし方を受験生皆様にお勧めするわけではありませんが、参考にして頂ければ幸いです。
ここまで、努力を重ねて本試験を迎える受験生の合格を心よりお祈りしております!
司法書士山田武史
本人申請のリスクと司法書士の役割
記事をご覧いただき、ありがとうございます。港区の司法書士山田武史です。
最近では、インターネットの情報や法務局の無料相談窓口を利用して、ご自身(本人)で相続登記などの登記申請をされる方が多いかと思います。
司法書士としての個人的意見は、ご自身で手続きすることが悪いとは思いません。これは本心から申し上げています。それは、何か問題が起きたとしても自己責任だからです。
ご注意頂きたいのが法務局の手続きが完了したからといって、後から問題が起こらないとは限りません。また、法務局では、申請書の書き方や必要書類など登記手続きに関する相談は受け付けますが、登記することのリスクなどの判断や相談には対応しません。
以前、当事務所にご相談に来られた方に、相続人の1人が本人申請により相続人全員名義の相続登記を申請してしまい、不動産を相続する意思のない他の相続人とトラブルになった方がいました。(詳細は割愛しますが、手続き上は相続人1人から相続登記を申請できます。ただし、当事務所は推奨しません。)
本件では、更生登記を申請することで登記簿の記載を訂正することができました。ただし、相続登記の際に、既に支払った登録免許税が戻ってくることはありませんし、更正登記のために支払った費用も余分にかかってしまいます。
「相続登記」と検索すると申請書や遺産分割協議書のひな形が出てくるため、ご自身でも登記申請することはできます。
ただ、重要なことは登記申請することではなく、その後に起こるリスクを判断しないまま手続きをしてしまうと、結果としてトラブルになったり、余分な費用が掛かってしまうことです。
司法書士は、代理人として関与しますので、問題なく手続きが完了するよう準備することはもちろんですが、その後に起こる得るリスクを慎重に判断し、事案によっては別の方法をご提案することもあります。それは、専門家としての責任があるためです。
登記申請の手続き自体は、簡単に見えますが一度手続きしてしまうと取り返しのつかないこともあります。
本人申請に反対するわけではありませんが、司法書士に相談・依頼することも検討してみてください。
司法書士 山田
司法書士が求める「捨印」とは

港区の司法書士山田武史です。
士業の中でも特に司法書士の業務は、お客様から印鑑で押印を頂く機会が多いと思います。その際、一緒に「捨印」を頂くようにします。
司法書士が捨印を求める書類は、主に登記手続きなどで、法務局に提出する書類になります。
法務局等に提出した書類に軽微な間違いがあった場合、捨印が無ければ直ぐに訂正することが許されず、訂正されない限りは手続きが完了しません。したがって、捨印が無い場合は修正した書類に再度押印を頂くためにお客様の元へ伺う必要があります。
多くの方は、捨印を押すことにご協力頂けますが、稀に「捨印を押したくない」と言われる方がいます。捨印を押したくない理由は、書類の改ざんを恐れているからだと思います。
もっとも司法書士が捨印を求める書類は、その内容について、本質的な部分は修正・変更・改ざんはできません。(したとしても直ぐに分かります。)
また、本質的な部分で修正が必要な場合は、手続きを一旦取りやめて、再度作成し直した書類に、改めて押印を頂くことになります。
ただ、捨印でどこまで修正できるのか、明確な基準はありません。
司法書士とはいっても人間がやることなので、どうしても間違えてしまうこともあります。
捨印をいただくことで、軽微な修正については、お客様から再度押印を頂く手間を省くことができ、手続きを円滑かつ確実に進めるものとしてご理解とご協力を頂ければ幸いです。
司法書士試験を受験していた時の思い出
司法書士試験を受験していた時の思い出
こんにちわ!司法書士の山田武史です。
先日、法務局に行ったときに、本年度(令和5年)の司法書士試験の願書受付がされているのを見かけました。
司法書士試験は、毎年1回、例年7月初旬頃に全国の指定された試験会場で行われます。
僕が司法書士試験に合格したのは、平成23年(2011年)です。合格してから10年以上が経ちますが受験に苦労した経験は今でも思い出します。
勉強を始める前から覚悟はしていましたが、実際に始めてみると、ここまで大変だとは思わず、正直、挫折していた時期がありました。
司法書士試験を受験される方の多くは、直前期に予備校の答練(模擬試験)を受けているのではないでしょうか。僕も合格した年を含めて、いくつかの予備校の答練を受けていましたが、どれも結果は良くありませんでした。
ただ、答練の結果が悪いと本試験に合格できないというわけではなく、反対に結果が良ければ必ず合格できるわけでもありません。あくまでも僕が持つ本試験の印象は、基礎的な知識をしっかりと習得しているかを問われているような気がします。
(実際に、僕が合格した年に受けた答練の結果は、良くなかったですが本試験では合格してます!!)
直前期に受けた模試の結果が良くないと疑心暗鬼になり、本試験で失敗することがあります。(僕は3回受験していますが2回目の試験で焦って失敗した経験があります。)
司法書士試験の受験生にとって、この時期は直前期となるため模試の結果に一喜一憂されるかと思います。ただ、答練の結果良くなかったとしても本試験は別物と考えて、良い意味で開き直って、これまで積み重ねてきたことを出し切るつもりで、本試験に臨んでみてください。
本試験まで約2か月頑張ってください!
合格を心よりお祈りしております!