生前対策は、シンプルかつ慎重に検討します。

当事務所は、相続発生後の手続きだけではなく、相続が発生する前の生前対策についての業務も取り扱っております。

相続発生後の手続きは、手続きの流れや行うべき手続きは、ある程度明確ですが、事案によっては複雑化することもあります。ただ、最終的な目的はハッキリしています。

一方の相続発生前の生前対策は、ご依頼人の希望することや将来発生するあらゆる可能性の検討が必要なので、事案によって、答えは多種多用です。具体的には、家族信託の組成、任意後見契約書や遺言書の作成などは、ご本人の意向を尊重し、かつ、将来起こりうるあらゆる可能性を想定して、書類作成を含めた手続きを進めて行きます。

自分自身の悪い癖でもありますが、こういった生前対策の業務のご依頼をいただいた後、複雑に考える癖があります。

ご本人の希望を伺ったうえで、こうした方が良いのではないか、より良い方法はないのか、毎日頭の中で考えることがあります。

ただ、考え込んでしまうと複雑化してしまい、その分契約書の条文が細かくなり、ご依頼人にとっても理解がしづらくなってしまいます。

それは本末転倒なのですが、考え込んでしまうことがあります。

そういったときは、原点に戻りシンプルに考えるようにしています。また、自分自身が検討していることをご本人に聞いてもらい、意見や判断を伺ったりします。また、契約書の条文などは、極力少なくして必要最小限に留めるようにし、シンプルな表現を使うようにします。

ただ、この工程が一番時間が掛かり、慎重に検討しなければならない部分でもあります。

事案によっては、ご本人やご家族の方を交えて、お打ち合わせを数回重ねることもあり、ご依頼から業務が完了するまで数カ月掛かることも珍しくありません。もっとも時間を掛けることが良いとも思いません。急ぎで対応が必要な案件もあります。

もっとも自分自身で妥協したくないところでもあり、ご依頼人にとってもベストな方法をご提案したいという気持ちもあります。

生前対策は、現状だけでなく、将来発生するあらゆる可能性を想定しながら対策を検討する必要があるためです。

ただ、最終的に業務が完了した後に、ご依頼人やご家族の方から感謝のお言葉を頂くと、司法書士として醍醐味を感じる部分でもあり、やりがいのある業務であると感じます。

ご依頼を頂く方によって、悩みや不安に感じることは異なるので、その都度慎重に検討し、かつシンプルに答えを見つけるように心掛けて、妥協せずに業務に携わっております。

もし、この記事をご覧頂いてる方の中で生前対策を検討中の方がいらっしゃるのであれば、お気軽にご相談頂ければと思います。

司法書士山田武史

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